床リフォームで絶対に失敗しないために!プロが教える「上張り」の極意と注意点
はいたーい🌺

床のリフォームを考えている方に、まず声を大にして伝えたいことがあります。
「床リフォームは、事前にしっかりと注意点を知っておかないと後悔する可能性が高い」ということです。
なぜなら、床材や施工方法の選び方によって、仕上がりの見た目はもちろん
耐久性や費用、さらには暮らしやすさまで大きく変わってくるからです。
目次
そもそも床リフォームの現場は、トラブルが多い!?
実は床リフォームの現場では、営業担当者ですら床の構造や素材に詳しくないケースが少なくありません。
そのため、「とりあえず安い素材を上から貼っておきましょう」といった安易な提案によって
後から不具合が生じることも……。つまり、お客様自身が最低限の知識を持っておくことが、自分の家を守る最善策になるのです。
基本は「上張り」!中でも12mmのフローリングがおすすめ

まず、床リフォームの基本スタイルとしておすすめしたいのが「上張り」です。
これは既存のフローリングを剥がさず、その上から新しい床材を重ねて施工する方法で、解体・撤去のコストが抑えられるという大きなメリットがあります。
上張りにはさまざまな厚みや素材がありますが、特におすすめなのが「12mmのフローリング材」です。
なぜなら、これは通常の新築で使われる厚みと同じであり、見た目の仕上がりも良く、強度もしっかり確保できるからです。
さらに、12mm厚のフローリングは
1.5mmや6mmといったリフォーム用の薄型素材と比べても
材料費が安く、施工のコストパフォーマンスにも優れているという利点があります。
古い戸建て住宅には特に最適な理由とは?
築30〜40年ほどの古い戸建て住宅では
「根太工法」と呼ばれる床構造が使われていることが多く
このタイプではフローリングの下に強度を補う構造材がないため
年数が経つとベコベコしてくるケースが見受けられます。
そこで12mmの上張りをすることで、構造上の弱点をカバーし
現在主流の「捨て貼り工法」と同じレベルの強度を確保することが可能になります。
つまり、単なる見た目のリフォームではなく
家の構造強化という観点からも「12mmの上張り」は非常に理にかなった選択なのです。
実は段差解消にも効果的!
さらに注目したいのが、昔の家にありがちな「段差問題」の解消効果です。
昔の住宅では、部屋と廊下の間に15mmほどの段差が設けられていたケースも多く
バリアフリー化を考える上で障害になりがちです。
しかし、既存の床に12mmのフローリングを上張りすることで
段差が約3mm程度に軽減され、転倒リスクを大幅に低減できます。
ただし、どんな床にも上張りできるわけではない!
とはいえ、注意点もあります。
すべての床に「上張り」が適しているわけではありません。
特にマンションの場合、既存の床が「遮音フローリング(クッション性のある床材)」になっていることが多く
これに対して硬い素材を直接貼ると、浮きや反りの原因になります。
そのため、遮音フロアの上にリフォームする場合は
専用の薄型床材(例:1.5mm厚のパナソニック製など)と専用ボンドを使用する必要があります。
これにより、クッション層と新しい床材の間でバランスが保たれ、浮きやめくれといったトラブルを防ぐことができます。

まとめ|床リフォームは「素材」「構造」「施工方法」の三位一体で考える
床リフォームは「安く、きれいに仕上がれば良い」という単純な話ではありません。
見た目の美しさはもちろん、耐久性、歩行時の快適さ、構造の安全性、将来のバリアフリー化まで、すべてがつながっているのです。
その中でも、築年数が経った戸建て住宅には「12mmフローリングの上張り」が最適解の一つです。
一方、マンションの場合は既存床の種類に応じた適切な素材選びと施工方法が必要不可欠です。
失敗しない床リフォームの第一歩は、「知ること」から始まります。
しっかりと基礎知識を身につけた上で、信頼できる業者とともに理想の住まいを実現していきましょう。
お時間を割いてお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事もお読みいただけると嬉しいです☆
あんしぇーやー🌺